ヘッドホン:MDR-Z900HD:MDR-Z900:MDR-Z600:試聴 比較 レビュー チューニング など

以前MDR-Z900HDについて書きました。daih73.hatenablog.jpその後物欲が湧きまして、MDR-CD900民生用の後続機種のMDR-Z900を入手しました。既にMDR-CD900の系譜を一通り手元にあるのですが、MDR-Z900の系譜も一通り揃えてしまいました。病気ですね。

f:id:dai_h_73:20210601000255j:plain



そして聴き比べをしつつMDR-Z900に手を加えて、気持ち良く聴いてます。

  • 早速、聴き比べ:3機種ともイヤーパッド(中華製)交換済みです。そのため、条件が一緒という意味では、裸特性を比較試聴しています。
    • MDR-Z900HD:以前聴き比べした時と同様に2k-8kに不自然な山があり、バランスが崩れてしまっています。後述しますが如何ともしがたい感じです。
    • MDR-Z900:前評判通り低音量感がたっぷりです。低域について様々なレビューを見かけますが、はっきり言って「量感たっぷりの緩い低音」といった感じです。ただし、高域(16k以上)がよく伸びていて、奇麗すぎない(つまり原音に忠実な)シンバルサウンドがよく出ています。アモルファスダイヤモンド蒸着振動板が利いているのかもしれません。こちらも後述しますがほんの少し手を加えることで劇的にバランスが良くなりました。
    • MDR-Z600:改めて聞いてみると、バランスが良くて、音楽を聴いていて楽しいです。ただし粗探しすると、以前聴いた時と同様に若干ナローレンジ(普通に聴いている分には全く気になりません)な感じがします。もしかして隠れた名器なのでは?というか正真正銘隠れた名器だと思います。やっぱりSONYは、ドライバ口径40mmが得意なのではと思います。
  • ここからが本題です。(まだ本題に入ってなかったの?草)というのは、他で書かれていないことを題材にするのが当ブログだからです。
  • いつも通りMDR-Z900もグランド分離改造しました。その過程で、可逆性を担保したチューニングをしました。これが驚くほど効果がありました。アモルファスダイヤモンド蒸着振動板の良く伸びた高域はそのままに、同機種の特徴というか欠点の「量感たっぷりの緩い低音」がきれいさっぱり無くなりました。霧が晴れるとはこういうことなのでしょうか?音楽を聴いていてとっても楽しいです。
  • 以下チューニング手順です。
    • チューニングは、6mmの正方形のポストイットを使用します。f:id:dai_h_73:20210529031955j:plain
    • ヘッドホンのイヤーパッドを外して3本の木ねじを外すと、ドライバを後ろ側から覗く形になります。配線の上に細長い穴が開いています。f:id:dai_h_73:20210529025917j:plain
    • 一旦この細長い穴を先述のポストイットで完全に塞いでみました。すると、「量感たっぷりの緩い低音」どころか、存在してほしい低音の量感が極端に無くなりました。外れかけのカナルイヤーイヤホンの音と言ったら良いでしょうか。あまりの音質の変わりように(深夜3時に)一人盛り上がってました。(少しワインも飲んでました)f:id:dai_h_73:20210529025439j:plain
    • 低音の量感が減ることが確認できたので、こんどは穴を2/3(正方形になる程度)塞いでみました。すると、MDR-Z900が、「30年の呪縛」から解き放たれてベストバランスになりました。f:id:dai_h_73:20210529032227j:plain
  • チューニング後のMDR-Z900の音はというと、MDR-Z600と同様に全帯域バランス外出良くなり、更にワイドレンジになったと思います。ここからは私の推測ですが、MDR-Z900は、MDR-CD900民生用と同じアモルファスダイヤモンド蒸着振動板のままドライバ口径が40mm→50mmになったので、マーケティングの都合で低音の量感が必要だったのではと思います。これに加えて、MDR-Z600との差別化も必要だったのではと思います。「30年の呪縛」の原因だと思っています。
  • 当時は、ディジタルソースのCDと、アナログソースが混在していて、ヘッドホンという出力デバイスの微妙な差に対しての金銭的な価値が、今ほど見出されていなかったように思います。そんな中で、上位機種と下位機種が僅差となってしまうと、マーケティング上都合が悪かったのではと思います。更には、音楽作成現場では、ディジタルレコーディング技術が浸透してきて、今まで技術上の制約で盛り込むことが出来なかった低域を記録することが出来るようになったことも影響しているのではと思います。(ディジタルレコーディング技術以前はサブソニックフィルタでカットしていたと思います)
  • チューニングに関して興味深いのは、密閉型に限りと思いますが乱暴な話、低域の量感は、ポートチューニング(スピーカでいうところのバスレフポートチューニング)でどうにでもなると思いました。一方で中高域については、ドライバの素性がほぼそのまま特性として現れるので誤魔化しが効かないと思います。当時のSONY製ヘッドホンイヤホンのラインナップでは、最上位機種はアモルファスダイヤモンド蒸着振動板で、それ以外は一般的なPET素材そのままだったと思います。たとえば、MDR-E282(アモルファスダイヤモンド蒸着振動板)とMDR-E242(PET)では、16K以上の高域で明確な差がありました。

(MDR-E282:MDR-E242:丁度良いリンクが無かったので検索してください。)

  • 一旦話題をスピーカに移しますが、最近とても勉強になるサイトを発見しました。
  • 詳細は同サイトを見たほうが有益なので割愛しますが、民生用の市販スピーカは単体でバランスをとるために、振動板を重く(磁気回路を弱く)したり、バスレフ等のポートチューニングに頼ったりするので、音そのもののクオリティが劣化してしまうといった内容となっています。また、バランスを無視して音のクオリティを追求すると、中高域のバランスをコントロールするのが難しいそうです。ここでいう音のクオリティとは、final社が提唱している「トランスペアレントな音」を指していると思います。
  • MDR-Z900HDは、おそらくですが当時の未熟な技術で「トランスペアレントな音」を目指したんだと思います。そのため、中高域の特性バランスが崩れてしまい、2K-4Kに大きな山が出来てしまったんだと思います。業務用音響設備では、ツイーター、ホーンドライバー、スコーカー、サブウーハーで構成した、スピーカをマルチチャンネルデバイダ(アクティブネットワーク)とバイアンプ駆動で大まかなバランスを整えて、グラフィックイコライザで微調整するようです。つまり、周波数特性バランスは、増幅部(アンプ)で積極的に補正していく考え方のようです。こうすることで、周波数帯域バランスを保ちながら、もともとスピーカユニットの能力である良好なインパルス応答が得られ、「トランスペアレントな音」を実現しているのではと思います。
  • 何が言いたいかというと、増幅部(アンプ)で積極的に補正して、周波数特性をフラットにしたうえで、音質の優劣を評価しようということだと思います。そこには、「低域が物足りない」とか「サ行が刺さる」とかの評価は無くなり、本当の意味での「応答性の良い音」が評価軸になるのではと思います。
  • ヘッドホンの話に戻ると、バイアンプ駆動は現実的に難しいと思います。そうすると、グラフィックイコライザ補正という話になると思います。ヘッドホンの機種ごとの普遍的な補正カーブは、個々の外耳の形状、容積が影響するので、画一的に定めるのは難しいと思いますが、おおざっぱに「この機種はこれ」っていうのは出来るような気がします。って私はまだ試していませんが、実は既に一部実現しているようです。
  • ただねぇ~iPhoneで持ち歩けないですよね。カジュアルに利用出来るっていうことも大事だと思うんですよね。昨今のワイヤレスヘッドホンイヤホンには、メーカー製のアプリが付いてくることが多いと思います。これに補正カーブを標準装備してくれると助かりますよね。もっと言うと、ワイヤレスレシーバで受信した後で、DACがD/A変換の過程で補正カーブ加味してくれれば良いんですよね。

(追記)

  • チューニング後のMDR-Z900を10時間位聴いてます。私が感じるだけかも知れませんが物凄い良いです。MDR-Z1000と比較しても良い勝負に感じます。MDR-Z900が1992年発売でMDR-Z1000が2010年発売なので、18年の差があるので、MDR-Z900のドライバの穴を小さくしていたら、歴史的な名器になってたかもと思います。(大袈裟かな?)ハイレゾって意味無しって改めて思いました。

最近これ聴いています。
ADAMat
公式は有料のようで、誰かさんが弾いた素敵な動画を、
https://www.youtube.com/watch?v=qIk75uszZns

www.youtube.com

キユーピーのCMを担当しているそうです。そういえばうちの近くの渋谷に立派なキユーピー本社が建っているなぁ~。

www.youtube.com

キーワード:
MDR-Z900HD
MDR-Z900
MDR-Z600
MDR-CD900
MDR-CD900民生用
MDR-CD900st
MDR-E242
MDR-E282
アモルファスダイヤモンド
アモルファスダイヤモンド蒸着
アモルファスダイヤモンド蒸着振動板
ポートチューニング
音場補正
トランスペアレントな音

ヘッドホン:MDR-Z1000:互換イヤーパッド

ここ半年近くAliExpressのお買い物にハマっています。同僚に中国人に話を聞くことができました。

  • AliExpressの存在は知らなかった。
  • 商品の値段は中国の相場感と同じ。
  • 届くのが遅いね。中国の地元でも中国郵便を使う人は殆ど居ない。
  • クレジットカード番号を入力しても多分大丈夫だと思う。

とのことでした。
私はAliExpressの支払いは、念のためPaypal(PayPayじゃ無いよ)経由のクレジットカードで支払っています。

前置きが長かったですが本題の互換イヤーパッドです。

あまりに安価なのですが、さまざまなセラーから類似品が多数売られている中国製品は、製造元が同一なのではとの憶測のもと、物は良いだろうと思い買ってみました。
届くまで一ヶ月位かかりましたが、無事に到着しました。物はというと、パッケージは無きに等しいレヴェル(保守パーツの様な感じ)ですが、期待した通り物は良かったです。付属品等一切つきませんが、おそらくAmazon | Geekria QuickFit イヤーパッド 互換性 パッド SONY MDR-Z1000 ZX1000 ヘッドホンに対応 イヤパッド/イヤークッション/イヤーカップ (プロテインレザー/ブラック) | GEEKRIA | 家電&カメラと物は同じだと思います。

私だけかもしれませんが、MDR-CD900stシリーズって癖になる魅力があると思うのです。どんどん増えてしまい都合8個所有しています。

  • MDR-CD900民生用:無改造:中学生の時に購入
  • MDR-CD900民生用:グランド分離改造済
  • MDR-CD900業務用:グランド分離改造済:サマリウムコバルト
  • MDR-CD900st:グランド分離改造済:ネオジム
  • MDR-7506:グランド分離改造済:サマリウムコバルト
  • MDR-7506:グランド分離改造済:ネオジム
  • MDR-Z1000:無改造
  • MDR-Z1000:グランド分離改造済

AliExpressで、これらのイヤーパッドが安価に入手できるのは助かります。

キーワード:
MDR-CD900
MDR-CD900 民生用
MDR-CD900 業務用
MDR-CD900st
MDR-CD900st サマリウムコバルト
MDR-CD900st ネオジム
MDR-CD900st ネオジウム
MDR-7506
MDR-7506 サマリウムコバルト
MDR-7506 ネオジム
MDR-7506 ネオジウム
MDR-Z1000
中華イヤーパッド
互換イヤーパッド
中華互換イヤーパッド
AliExpress
Geekria

ヘッドホン:MDR-CD900stの低音不足問題(2)

MDR-CD900stの低音不足問題 Part2ということで、前回ブログを書いた時から認識の変化があったので追加で書きます。

  • MDR-CD900stは、音楽業界で多数使われているらしい(私は一般会社員なので知る由も無し)ですが、いろいろ言われているのは大体こんなところなのではないでしょうか?
    • プレーヤーが使用するフィードバックモニター
    • 音声編集(カット&ペースト等)時に、ヒスノイズ、スクラッチノイズを容易にする
    • 低音の量感不足
    • 私は量感不足とは思わないけど...
    • 音場がコンパクト
    • 録音チェック用途
    • マイクロホンのダイヤフラムの音を聞くためのもの
  • ヨドバシカメラ秋葉原店で、MDR-CD900stMDR-7506を聴き比べる機会がありました。MDR-CD900stはまぁそうだよねっていう音がしました。MDR-7506なのですが、イヤーパッドのコンディションが悪すぎて、低音の量感が感じられなかったのです。
  • 以前私が書いたブログで、イヤーパッドによって振動板と鼓膜の距離と容積が変わるので、低音の量感が変化することを書きました。イージーな実験として、ヘッドホンで音楽を聴いている状態で、ヘッドホンを両手で耳に押し付けるようにすると、低音の量感が増えると思います。
  • 偶然の産物なのですが、中華製のMDR-Z1000互換イヤーパッドの出来が良くて、MDR-CD900stに付けて使用すると低音の量感を損なうことなく装着感が改善されることを書きました。その後、MDR-CD900系統のヘッドホンすべてに中華製のMDR-Z1000互換イヤーパッドを装着したところ、音質差が少なくなって極端な話、製品誤差のような感じとなりました。
  • 話はイヤーパッドから離れますが、MDR-CD900stのドライバユニットは、背面の穴が2個空いていてそれ以外はシールで塞がれています。それからご存知の通りミクロングラスが詰まっています。一方、MDR-7506は背面の穴が1個空いていてそれ以外はシールで塞がれています。ミクロングラスは無し。ここからは憶測ですが、両者のドライバーユニットは実は同一のもので、背面の穴のみ異なるっているのではと思いました。というのは、メーカーがローコストに保守パーツの在庫を維持するのに都合が良いと思うのです。背面の穴に関しては、アンブレラカンパニーのホームページで興味深い実験をされています。
  • ヘッドホンもスピーカと同様で、振動板のアコースティックインピーダンスが低い(動きやすい)と、低音の量感が増える傾向にあると思います。両モデルは以下のようにバランスをとっているのではと思います。そして、メーカの意図するところは同一の音質を狙っているように思います。ただし音場に関してはミクロングラスがタイトに効いてくるように思います。
    • MDR-CD900st:穴2個とミクロングラス
    • MDR-7506:穴1個でミクロングラス無し
  • いろいろ書きましたが、MDR-CD900stについて何が言いたいかというと、
    • 正しく装着すると、低音量感不足にはならない。
    • 正しく装着(耳たぶをイヤーパッドに詰め込む)するのは難しい。
    • 正しく装着すると、装着感が著しく悪化する。
    • ミキシングモニターとしても十分使えると思う。
    • チームで使う場合は、装着方法について認識合わせをする必要がある。
  • 個人的にはMDR-CD900シリーズに中華製のMDR-Z1000互換イヤーパッドを装着すると幸せになれました。
  • 余談ですが、学習塾に通っている息子に英才教育の一環として、MDR-CD900st(折りたたみ対応、リケーブル対応、グランド分離、MDR-Z1000互換イヤーパッド)を持たせたところ、行く先々で先生、同級生から「カッコいい」との感想を頂いているようで得意になっていました。世間では完全ワイヤレスイヤホンがもてはやされていますが、ワイヤードの40年前の無骨なデザインをカッコいいと感じる価値観が、思っているよりも多くの人々が持っていることに驚きました。

キーワード:
MDR-CD900
MDR-CD900 民生用
MDR-CD900 業務用
MDR-CD900st
MDR-CD900st サマリウムコバルト
MDR-CD900st ネオジム
MDR-CD900st ネオジウム
MDR-7506
MDR-7506 サマリウムコバルト
MDR-7506 ネオジム
MDR-7506 ネオジウム
MDR-Z1000
中華イヤーパッド
互換イヤーパッド
中華互換イヤーパッド

楽天モバイル:動作報告:iPhone 7 plus

タイトルの通りなのですが、iOS14.4に上げたら、APNプロファイル無しで動作致しました。
Rakuten Linkを使った電話も動作致しました。
My楽天モバイルも動作致しました。

新コロ対策で地下鉄には乗らず、自宅および生活圏が楽天モバイルエリアにスッポリカバーされるので、AU回線切替状況は分かりません。

2021年3月に申し込んだので、1年間支払いが発生しないそうです。

息子用にしている、iPad 5世代も iPadOS 14.4にしたら、動作致しました。

iPhone 6 sというか、iOS/iPadOS 14.4以降に対応したようです。

しばらく使ってみます。

自転車:スタッガード & アヘッド:街乗り自転車:(7) 修正

ヒルクライムでは無いですが、急勾配を登れるかどうか試している場所があります。以下の条件で登れるかどうか?

  • 井の頭線渋谷駅近くの「マークシティ脇の坂道」
  • 座ったまま
  • ハンドルに力を入れない
  • ゆっくりでいいから足を着かずに一気に登る

マークシティ脇の坂道がどんな場所なのか?たまたまリンクを張っておきます。こんな感じです。
ナナシ的エンタメすたいるNetプラス:渋谷マークシティの横にある坂
:デイリーポータルZ:初めての渋谷にビビりながら坂の角度を調べる(DPZイ ンターン習作発表)
https://dailyportalz.jp/b/2013/08/19/d/img/ima/019.jpg
すみません。とても良くまとまっているのでグラフの画像を拝借させて頂きました。マークシティ脇の坂道は斜度11.5度だそうです。

これ以上の坂道は諦めて押して歩こうと決めています。
以前は、筑波大学付属駒場中学・高等学校裏のスイッチバック式の歩道坂道を、一気に登っていた(本当は禁止)のですが、何回もやっているとボトムブラケットがガタガタになるのでやめました。

前置きが長くなりましたが、チェーンリングをどうするか問題が残っているのです。

  • Opera Luxury ArtemisiaのオリジナルはRound44T
  • 手を加えた直後は、ローギヤのRound44T×32T×26HEで登れたので一旦安堵してこれで良いかなって思っていた。
  • 一ヶ月乗り続けることで自転車に慣れるというか体が馴染んでくるというかそんな感覚があって、ペースがどんどん上がってきました。
  • 例えば、国道246:青山一丁目赤坂見附(赤坂御所脇)は舗装が滑らかで緩い下りになっていて、トップギヤのRound44T×11T×26HEだと物足りない。
  • 特にチェーンリングをOval44Tに変更してから顕著に感じるようになった。

最近は、9sカセットスプロケでも11-46Tなんてものもあるので、どんどんチェーンリングを大きくしてしまえば良いという考え方もありますが、頭が古いのかスムーズなシフトは11-32Tが最大なのではと思ってしまうのです。実際Shimano XTR RD-M951当時は、11-32T位までが最もワイドレンジでした。これを超えるとディレーラーハンガーを延長したりいろいろ工夫が必要になるようです。最新のディレーラーを使えばどうということは無いのかもしれませんが、ローノーマル、ラッピッドライズは譲れないので...

そんなわけで冒頭の話につながるのですが、先日、「マークシティ脇の坂道」を、下から二番目のOval44T×28T×26HEでトライしてみたら、割と余裕で登れてしまったのです。
そこで、リヤ32TでOval44T×28T×26HEと同じくらいのギヤ比になるチェーンリングを計算してみました。

  • 44÷28×32=50.3

チェーンリング50Tは少し勇気が出なかったので、Oval48Tにしました。

246の青山一丁目赤坂見附の緩い下り坂は今のところ周りきってしまう感じは無くなりました。マークシティ脇の坂道は、リア32Tで登れました。実は28Tでも登れました。
駆動系(チェーンリング)はOval48T×11-32T×26HEで、一旦Fixしようと思います。


チェーンリングが大きくなったので、Ovalであることをバッシュガードで隠し切れなくなってしまった。
f:id:dai_h_73:20210418172904j:plain



もう一つ修正があります。
ここ数ヶ月気持ち良く乗っていたところ、心配していた事が現実となりました。自作ワンオフのアルミ製リアキャリアにクラックが入り完全に折れました。赤坂見附で右側が折れて、かろうじて左側のみで走行し、自宅駐輪場に入る段差で残りの左側が折れて、自走不可となりました。折れた事は残念ですが、長距離歩かずに済んだので幸運でした。ますますアルテミジアが好きになりました。

折れた写真
f:id:dai_h_73:20210425205548j:plain

f:id:dai_h_73:20210425205623j:plain


アルミは、軽量だけれど硬くて弾性がないので折れてしまいます。そのため、今度は鉄製のリアキャリアにしました。いわゆるママチャリ用の安価な汎用品もあるのですが、少しでも軽くしたいので、リアカゴも強度メンバの一部になってもらおうと思いいろいろ調べました。検索キーワードで、「カゴステー」「バスケットステー」で検索するといい感じのパーツが出てきました。必要な長さを大体計って、以下パーツを組み合わせることにしました。同一メーカーで長さのバリエーションがそろっているのが、ブリジストンサイクル製でした。長いバスケットステーにリアカゴを固定して、短いバスケットステーで下から支えるようにします。汎用品を上手に組み合わせた感じになり、初代のアルミパイプの手曲げと比べてとってもイージーな感じで、いろいろな意味で安心できます。

リアカゴ全体
f:id:dai_h_73:20210429103744j:plain

シートポスト取付け部分
f:id:dai_h_73:20210421123410j:plain
f:id:dai_h_73:20210421123450j:plain

リアエンド取付け部分
f:id:dai_h_73:20210421123538j:plain
f:id:dai_h_73:20210421123619j:plain

修正後のリアカゴはとても安心感がありストレスが減りました。バスケットステーは細いのでデザインの介入が最小限という意味で良いのですが、デザインの好みはアルミパイプかなぁ~。
街乗り自転車全体像
f:id:dai_h_73:20210429103600j:plain
f:id:dai_h_73:20210429103651j:plain


キーワード:
Opera Luxury Artemisia
オペラ ラグジュアリー アルテミジア
9s
9速
SORA フリーハブ
汎用ディラーラーハンガー
逆爪
ローノーマル
ラピッドライズ
デュアルコントロールレバー
STI
STIワイヤー内装化
ローノーマル
ラピッドライズ
フロントシングル
ワイドレシオ
フロントシングル
1x9
ナローワイド
Narrow Wide
楕円
オーバル
Oval
真円
ラウンド
Round
アルミパイプ
リアカゴ
バスケットステー
キャリアステー

自転車:スタッガード & アヘッド:街乗り自転車:(6) 実施

前回のブログでカスタマイズの内容を書きました。改めて読むと、わがまま仕様ですね。
自転車:スタッガード & アヘッド:街乗り自転車:(5) 計画 - dai_h_73’s diary

わがまま仕様なので自身で出来る部分は自身で行う予定だったのですが、寄り添ってくれるショップと相談しているうちに、話の成り行き上ショップで作業すべてを受けて頂きました。ショップからの心配な部分は以下の通りでした。

  • ブルーホーンにSTI
    • STIのブレーキワイヤー取り出しが逆に出ているので反対方向に折り返す必要があり以前Shimano105の時は断ったことがある。大手の受けているショップもあるようだけれど無理!
    • これに対する回答は、今回はST-7700(古い:77DURAのSTI)なのでブレーキワイヤーの取り出しが極端に逆に出ていない可能性がある。いったん現物を見てご判断お願いしたい。
    • ブレーキワイヤー、シフトワイヤーは、作業の容易さを優先して使用してほしい。っということで、日泉ケーブル株式会社 - 日泉ケーブル株式会社を教えて頂きこれを全面的に使用しました。
    • 一般的にシフトケーブル外装式STIを内装化する場合にフレキシブルパイプなるスモールパーツを併用するようなのですが、日泉ケーブルに限っては柔軟性が高いのでSTI直結としてハンドルに這わせてバーテープを巻いてもらいました。
    • ブレーキワイヤーについては完全に隠れなくても良くて、折り返す部分は緩やかにカーブするようにバーテープからはみ出すようにして、"ほぼ"内装化にしてほしいと依頼しました。写真の通りなのですが、"ほぼ"内装化でワイヤーの引きを犠牲にすること無く完全内装化と比較して遜色なく仕上がっています。
    • ブラケットカバーは、ターニー用が大体同じ形なので、80点で良ければ純正流用出来ました。

f:id:dai_h_73:20210315122859j:plain
f:id:dai_h_73:20210315122945j:plain
f:id:dai_h_73:20210315123021j:plain


f:id:dai_h_73:20210315123132j:plain


  • 逆爪エンドに汎用のディレーラーハンガー
    • とにかく物を見てみないと何とも言えないとのことで、Amazon | ディレーラーハンガー 95 | Biking(バイキング) | スポーツ&アウトドアを入手して、ご判断お願いしました。
    • 本当にディレーラーを固定できるのかどうか?ディレーラーの可動域とカセットスプロケの位置が合致するのかどうか?もし調整しきれない場合は無理に合わせようとせずに、8sのみとかでも構わない。そして別途検討しようということでお願いしました。
    • 結果としては、ディレーラーハンガーのねじが、カセットスプロケに干渉してしまうとのことで、これを外して、クイックで挟まっているだけとなりましたが、意図に反してディレーラーの位置が動いてしまうことはないとのことでした。
    • そして、調整の範囲で9速すべてギヤに入りました。

f:id:dai_h_73:20210315123241j:plain
f:id:dai_h_73:20210315123326j:plain


  • STI:ST-7700でRD:RD-M951を引く
    • ロード系のDURA-ACEのレバーで、MTB系のXTRの(しかもローノーマル)ディレーラーが本当に引けるの?っということで改めて確認しました。
    • 9sの場合シフターとディレーラーの組合せはグループセットを混ぜて使用しても良い。
    • ディレーラーが通常(トップノーマル)でもローノーマルでも、シフターは変わらない。
    • ということでやはり引けると。結果としては普通に動きました。

ということで、当初ショップは難航することを予測して納期まで3週間とのことでしたが、上記4点の懸念点全てが上手く行き3日間で完了しました。比較的無理なく組付けられたということでした。

カスタマイズの残りは、メンテナンスも兼ねてBB交換を予定してます。フロントシングルということでチェーン落ちが心配なので、ナローワイドのチェーンリングを勧められました。ただし、44tのサイズはショップでの入手性の乏しいので、「自分で探してきてほしい。中華でも大丈夫と思う。」と頼まれました。っで、Amazon.co.jpと、以前から気になっていたWISHを中心に探したところ、同一としか思えないチェーンリングが、\12,000と\2,200と大きな差があり、また真円にに加えて楕円も試したいと欲張りになり、納期を犠牲にして安価なWISHで、DECKASと言うメーカーの「BCD104mm44TRound」と「BCD104mm44TOval」の2枚入手しました。DECKASはとにかくサイズバリエーションが豊富でした。

  • フロントシングル
  • ナローワイド
  • オーバルギヤ

9sだけれどなんだか最新っぽい感じがします。
オーバルのチェーンリングが目立たない様に、オリジナルのチェーンガイドは残しています。(きちんと隠さないと。草)
f:id:dai_h_73:20210315123521j:plain



あとは、スキル不足なのかポジションがきつい。汗:当初はアヘッドを延長してハンドル位置を高くしようと考えたのですが、ショップのアドバイスではお勧めできない。強度が落ちるし格好悪いとのこと。ハンドルステムを短いものに交換するのがおすすめとのこと。こんなことならば、ハンドルの取付径を31.8mmにしておくべきだったと後悔していますが致し方ない。次回バーテープまき直しのタイミングで31.8mmのハンドルに交換しようと思います。ということで、ハンドルステムを短いものに交換いたしました。ハンドルステムのクランプ長がオリジナルよりも短かったので、ハンドルコラムスペーサーの厚さが足りなくなってしまいました。定石としては5mm厚程度のハンドルコラムスペーサーを追加購入するところなのですが、薄いスペーサーが何枚も入るのは気分的に良くないと思い、自作しました。BD-1のフロントフォーク交換の時に思いついていたアイディアなのですが、市販の外径32mm厚さ1.5mmのアルミパイプを、パイプカッターで都合の良い長さに切断して、これをハンドルコラムスペーサーとして使用します。ハンドルコラムの外径が28.6mm、アルミパイプの内径が29.0mmということであまりの収まりの良さに拍子抜けしました。もともと、10mmが3枚入っていましたが、1-2mm厚さが足りなくなっていました。そのため今回は少し安全マージンを取って33mmとしました。自分で定規で測って切るだけなので中途半端な長さも自由自在です。これでシンプルなハンドル周りになったと思います。ハンドルの高さを変えるときは、再度アルミパイプを都合の良い長さにパイプカッターで切ればよいのです。

f:id:dai_h_73:20210315123638j:plain



残すは、チェーンリングボルトがさびている古いままなのでこれを交換することと、BB交換のみとなりました。



キーワード:
Opera Luxury Artemisia
オペラ ラグジュアリー アルテミジア
ブルーホーンハンドル
フルーホーンバー
ブルーホーン
スタッガードフレーム
スタッガード
アヘッドステム
アヘッド
アルミフレーム
120mm OLD
9s
9速
SORA フリーハブ
汎用ディラーラーハンガー
逆爪
ローノーマル
ラピッドライズ
デュアルコントロールレバー
STI
STIワイヤー内装化
ローノーマル
ラピッドライズ
フロントシングル
ワイドレシオ
7700 DURA-ACE
950 XTR
ST-7700
ST-7700 ブラケットカバー
ブラケットカバー純正流用
ミニVブレーキ
フロントシングル
1x9
ナローワイド
Narrow Wide
楕円
オーバル
Oval
真円
ラウンド
Round
ハンドルコラムスペーサー 自作
アルミパイプ

自転車:スタッガード & アヘッド:街乗り自転車:(5) 計画

改めてコンセプトは以下の通りです。



「オシャンティ通勤快速」



仕事の都合で大手町通勤になりました。コロナ禍真っ只中ということで運動不足と感染対策を兼ねて自転車通勤しようと思いました。通勤経路は世田谷区〜渋谷区〜港区〜千代田区となります。港区、、、港区系とか構えてしまいます。現状はスカしている余裕は全く無く、インター3速でハアハア息絶え絶えに坂道を登ってます。内装3速ですがゴム板を踏んでいるようで面白くない。自転車の素性が分かってきたところで、具体的にどのパーツを使用して手を加えるか?検討してみました。

もともと、女性ファッション誌の自転車特集で取り上げられた程のオシャンティなたたずまいなので、可能な限り部品交換はしないようにすれば、大体オシャンティになると思っています。実際既に信号待ちで、「綺麗な自転車ですね」って声を掛けられました。後ろカゴ付きなのに。草 でっテクニカルな部分で、端的にブルーホーンのフラットバーロードを目指します。また以前乗っていたBD-1のパーツを可能な限り使いまわそうと思います。
変更箇所は以下の通りとなっています。

最後に

f:id:dai_h_73:20210104151625j:plain
f:id:dai_h_73:20210104151725j:plain
おそらく自転車屋さんの店主はこれにグッと来て、全面的に寄り添ってくれたのだと思います。内容からしてワガママの極みだものね。



キーワード:
Opera Luxury Artemisia
オペラ ラグジュアリー アルテミジア
ブルーホーンハンドル
フルーホーンバー
ブルーホーン
スタッガードフレーム
スタッガード
アヘッドステム
アヘッド
アルミフレーム
120mm OLD
9s
9速
SORA フリーハブ
ローノーマル
ラピッドライズ
デュアルコントロールレバー
STI
ローノーマル
ラピッドライズ
フロントシングル
ワイドレシオ
7700 DURA-ACE
950 XTR
ST-7700
ST-7700 ブラケットカバー
ブラケットカバー純正流用
ST-A070 Y6WC98040
ミニVブレーキ
自作
手曲げ